娘と二人で暮らすお部屋を探している今、ひとつ気づいたことがあります。それは、私が「引っ越しそのもの」について、驚くほど何も知らないということでした。
以前、引っ越しの訪問見積もりをお願いしたことはあります。ただ、繁忙期がいつなのか、料金は何で決まるのか、荷造りはどんな順番で進めればいいのか——あらためて考えると、知らないことだらけ。
そこで今回は、私が以前の引っ越しでやったことと、不安を減らすために調べたことをまとめました。「何から手をつければいいの?」と思っている方は、ぜひ一緒に確認してみてください。
引っ越し準備の流れ|いつ・何をする?
先に、全体の流れを表にしておきます。くわしい中身は、このあと1つずつ書いていきますね。
| いつ | やること |
|---|---|
| 1〜2か月前 | 引っ越しの日を決めて、業者に見積もりを取る(繁忙期はとくに早めに) |
| 1か月前 | いらない物の処分を始める |
| 2週間前 | 本格的に荷造りを始める(使わない物から) |
| 14日前から | ほかの市区町村へ引っ越すなら、今の市区町村に転出届を出す |
| 前日 | 冷蔵庫・洗濯機の水抜き、毎日使う物を箱に詰める |
| 当日の朝 | 貴重品・鍵・スマホの充電器を「手持ちバッグ」にまとめる |
| 引っ越し後 | 転入届・子どもの手当など、新しい住所での手続き |
見積もりの時期は、引越し侍の情報によると、繁忙期(2〜4月ごろ)は1〜2か月前に取る人が多いそうです。直前だと予約が埋まってしまうこともあるので、日にちが決まったら早めに動くのが安心です。
転出届は、引っ越しの14日前から受け付けている市区町村が多いようです。わかりやすく言うと、「この市区町村から出ていきます」と知らせる届け出のことです。同じ市区町村の中で引っ越す場合は転出届ではなく「転居届」になるなど、扱いがちがうので、くわしくはお住まいの市区町村のホームページで確認してみてください。
まず大事なのは「いつ引っ越すか」。繁忙期は3〜4月
調べていて一番おどろいたのが、時期によって料金が2〜3倍も変わるということでした。
引っ越しの繁忙期は、進学・就職・転勤が重なる3月〜4月。引越し侍などの相場情報では、なかでも3月の後半から4月のはじめが、いちばん混みあうとされています。この時期は単身でも料金がぐっと上がり、閑散期なら6〜7万円台のところが、3月には10〜14万円台まで跳ね上がることもあるそうです。
国土交通省も、全日本トラック協会などと一緒に、この時期をずらす「分散引っ越し」を呼びかけています。それくらい、業者さんの手が足りなくなる時期なんですね。
逆に、料金が落ち着く閑散期は5〜8月と11〜2月。日程を自分で選べるなら、この時期を狙うだけで費用を大きく抑えられます。「そんなに違うの!?」と思いますよね。私も思いました。日にちを選べるなら、まずカレンダーで繁忙期を確かめるところから始めるのがよさそうです。
平日と土日でも料金は変わる
さらに、同じ月の中でも土日祝は依頼が集中して料金が高くなりやすく、平日のほうが安い傾向があるそうです。仕事や学校の都合で土日にしたくなりますが、有給を一日使ってでも平日に引っ越したほうが、トータルで見ると得をするケースもあるんですね。
「繁忙期を避ける × 平日を選ぶ」。この2つを意識するだけで、かなり違ってくるようです。
料金は何で決まる?段ボール1つで変わるの?
見積もりの話になると、私がずっと気になっていたのが「段ボールが1つ増えるだけでも、値段って変わるの?」ということでした。調べてみると、答えは「段ボール1つごとに値段が足される仕組みではない」でした。
トラックで運ぶ引っ越し|「トラックの大きさ」と「作業員の人数」で決まる
トラックで運ぶふつうの引っ越しは、トラックの大きさ・作業員の人数・作業の時間や運ぶ距離・時期などで料金が決まるとされています。国土交通省の関東運輸局が出している引っ越しのモデル料金も、トラックの大きさと作業員の人数ごとに分かれていました。
わかりやすく言うと、荷物の量 → 必要なトラックと人数が決まる → 料金が決まるという順番です。
- 同じトラック・同じ人数でおさまるなら、段ボールの数だけで料金が足されるわけではない
- 荷物が増えて、トラックが1段大きくなったり、作業員が増えたりすると、その分料金が上がる
なので、「段ボールを1つ減らす」より、「トラックや人数を1段小さくできるくらい荷物を減らす」ほうが、料金には効いてくるようです。
観葉植物の運び方や、タンスの中身・段ボールのもらい方は、こちらにまとめています。
→ 引っ越しで観葉植物はどう運ぶ?タンスの中身・段ボールのもらい方も
専用の箱で運ぶプラン|「箱の大きさ」と「距離」で決まる
荷物が少ない人向けに、業者が決めた大きさの専用ボックスで運ぶプランもあります。たとえば日本通運の単身パックは、公式サイトで「お引越し距離、単身パックのサイズ、各種割引・割増料金などによって変わります」と案内されていました。
関東運輸局のページでも、荷物が少ないときは、業者が決めたサイズにおさまる引っ越しや、ほかの荷物と一緒に運ぶ「積み合わせ便」など、安くできる方法があると紹介されています。このタイプは荷物が箱に入るかどうかがポイントになるので、見積もりのときに「この荷物で入りますか?」と確認しておくと安心です。
私がやったこと|大きい家具だけ頼んで、小物は自分で運んだ
以前の引っ越しで私がやったのは、大きい家具だけを業者さんにお願いして、服や小物は自分で運ぶという方法でした。
自分で運べる服や小物類は、まとめて袋に入れて運びました。引っ越しの日までに少しずつ運んでおいて、当日は残りを車いっぱいに詰め込みました。バックミラーが見えないくらいの量でした。業者さんにお願いしたのは、自分ではどうにもならない大きい家具だけです。
今回調べてみて、これは「業者さんにお願いする荷物を減らして、トラックや人数を小さくする」やり方そのものだったんだと気づきました。全部をおまかせにしなくても、自分で運べる物と、プロに頼む物を分けるという選び方もあるんですね。
ただ、自分で運ぶ分は、時間も体力も使います。車に積める量にも限りがあります。見積もりのときに「大きい家具だけお願いすることはできますか?」と相談して、料金を比べてから決めるのがよさそうです。
当日って何時間かかるの?どこまでやってくれる?
これも私が知らなかったこと。当日の作業時間の目安は、調べたところこのくらいでした。
- 単身(荷物少なめ):搬出・搬入それぞれ30〜60分程度
- 二人以上の家族:搬入・搬出あわせて70〜150分が目安
もちろん、荷物の量・部屋の階数・エレベーターの有無で変わります。私が以前お願いしたときは大きい家具だけでしたが、運び出しも運び込みも手際がよくて、思っていたより早く終わりました。
そして気になっていた「どこまでやってくれるの?」という疑問。大型家具(ベッド・冷蔵庫・洗濯機など)の運び込みと設置は、基本的にやってくれます。大きい家具は後から動かしにくいので、先に配置してもらうのがコツだそうです。
ただし注意したいのが「開梱(荷ほどき)」。段ボールから物を出して棚にしまう作業まで頼みたい場合は、「フルコース」「おまかせパック」など上位のプランが必要で、基本プランだと荷ほどきは自分でやるのが一般的です。プランの名前や中身は業者ごとに違うので、見積もりのときに「どこまでやってくれますか?」と確認するのが大事だと感じました。
荷造りはいつから?順番が大事だった
荷造りも、ただ箱に詰めればいいわけではなくて、順番があるんですね。
目安としては、1か月前から不用品の処分を始めて、2週間前から本格的な荷造りにとりかかるのが理想とされています。そして詰める順番は、
「使う頻度の低いもの → 高いもの」
📦 荷造りはこの順番で
使う頻度の低いもの
オフシーズンの服・来客用の食器・本・思い出の品
▼
たまに使うもの
書類・ストック品・季節の家電
▼
毎日使うもの
キッチン用品・洗面用具・着替え
直前まで普段どおり暮らせて、新居でも「すぐ使う箱」から開けられます
シーズンオフの服、来客用の食器、本や思い出の品など「当分使わないもの」から箱に詰めて、毎日使うもの(キッチン用品・洗面用具・着替え)は最後に詰める。こうすると、引っ越し直前まで普通に生活できて、新居でも「すぐ使うものの箱」からあけられるので、バタバタしにくいそうです。
箱に「リビング・本」「キッチン・毎日使う」など中身と置き場所を書いておくと、運び込みも荷ほどきもグッと楽になるとのこと。中身がひと目でわかれば、運び込みのときに「これはどこに置きますか?」と聞かれても、すぐに答えられますね。
前日にやることは決まっている
当日あわてないために、前日までに済ませておきたいことも調べました。特に大事なのが冷蔵庫と洗濯機の「水抜き」です。
- 冷蔵庫:前日までに中身を空にして、電源を抜いて霜取り・水抜きをしておく(運搬中の水漏れを防ぐため)
- 洗濯機:給水・排水ホースの中の水を抜いておく(残っていると水漏れやカビの原因に)
そして当日の朝は、貴重品・スマホの充電器・鍵・すぐ必要なもの一式を「手持ちバッグ」にまとめておく。紙やスマホのメモに「当日朝やることリスト」を書き出しておくと、バタバタの中でも落ち着いて動けるそうです。あわただしい当日こそ、こういう小さな準備が心強いなと思います。
あいさつの品を用意するかどうかも、前もって決めておくと当日あわてません。
→ 賃貸の引っ越し挨拶はする?しない?時間帯・品物・防犯まで
「一括見積もり」って実際どうなの?
引っ越し費用を抑える定番として「一括見積もりサイト」がよく紹介されています。複数の業者から一度にまとめて見積もりが取れるので、自分では見つけられなかった良心的な業者に出会えたり、相見積もりで料金が下がりやすいのが大きなメリットです。
ただ、正直に書くと注意点もあります。それは登録した直後から、業者の営業電話がたくさんかかってくること。多いと10〜20社から連絡が来ることもあるそうで、「後悔した」という口コミも見かけました。
対策としては、申し込みの備考欄に「連絡はメール希望」「電話は◯時〜◯時のみ」とはっきり書いておくこと。また、依頼する業者を自分で選べるサイトを使えば、かかってくる電話も限られます。仕組みを知ったうえで上手に使えば、心強い味方になりそうです。
見積もりの方法には、業者さんが家に来て荷物を見る「訪問見積もり」もあります。私がお願いしたときは、手際がよくて、思っていたより短い時間で終わりました。見積もりの段階で「大きい家具だけ」など、どこまで頼むかを相談しておくと、業者ごとの料金も比べやすくなります。
スレッズで見た「アート引越センター」を調べてみた
最後に、SNS(スレッズ)で「アート引越センターが良いらしい」「段ボールを回収してくれて、1年以内の家具移動が無料」という投稿を見かけたので、本当なのか公式サイトで確認してみました。結果がこちらです。
- ◎「1年以内の家具移動が1回無料」→ 本当でした。引っ越しから1年以内なら、1回に限り家具の移動を無料でお願いできると公式に明記されています。模様替えしたくなったとき、大型家具を一人で動かさずに済むのはありがたいですね。
- △「段ボール回収が無料」→ ここは少し誤解がありそう。公式では、使い終わった段ボールの回収は1回3,000円(税込)の有料サービスで、引っ越し後3か月以内が目安とされています。無料なのは「足りなくなった段ボールの追加提供」のほう。混同されやすいポイントなので、利用前に確認しておくと安心です。
SNSの情報はとても参考になりますが、お金がからむことは必ず公式で裏を取る——これは私が記事を書くときに一番大事にしていることです。気になるサービスがあれば、申し込み前に各社の公式ページや見積もり時に直接確認してみてくださいね。
知らないことは、早めに調べておけば怖くない
調べてみて改めて思ったのは、「引っ越しは、知っているかどうかで損得も気持ちのゆとりも全然違う」ということでした。
繁忙期を避けて平日を選ぶ。全部をおまかせにせず、大きい家具だけ頼む選び方もある。荷造りは使わないものから。前日に水抜き。電話対策をしてから一括見積もり。サービスは公式で確認する。——どれも、知ってさえいれば誰でもできる小さなことばかりです。
引っ越しは、決めることもやることも多くて、不安になりますよね。ひとつずつ調べて準備していけば、当日はきっと落ち着いて動けます。料金や手続きのくわしい条件は業者や市区町村によってちがうので、最後は見積もりのときや窓口で確認してみてください。この記事が、何から始めるかを決めるきっかけになればうれしいです。
そして、旧居を出る準備が進んだら、次は新居側の番です。鍵を受け取ってから荷物が届くまでの「部屋が空っぽの期間」にやっておくと良いことは、こちらにまとめました。
→ 入居前にやることリスト|賃貸の掃除・バルサン・ガス電気の手続き
荷物を運び終えたあとの転入届・免許証・子どもの手当は、こちらへ。
→ 引っ越し後の手続きリスト|転入届から子どもの手当まで順番と期限
引っ越しが落ち着いたら、毎月の固定費も一度見直してみませんか。
→ 固定費の見直し、何から始める?効果が大きかった順番で解説【実体験】
大きい家具だけを業者さんにお願いしたこの引っ越しは、私が離婚で家を出たときのものです。当日のことは、こちらに書いています。
→ 離婚の引っ越し当日。3歳の娘と家を出た日のこと【実体験】
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