家のことを考えていて、ふと気づいたことがあります。
「もし夜中に水が止まらなくなったら、私、どこをどうすればいいんだろう」
恥ずかしい話ですが、私はずっと家の水の止め方を知りませんでした。蛇口をひねれば水が出る。それが当たり前すぎて、「止める場所」なんて考えたこともなかったんです。
でも、娘と二人の暮らしを考えるようになって、はっと思いました。これからは、何かあったとき頼れる人がそばにいるとは限らない。深夜でも、休日でも、まず自分でなんとかしなきゃいけない場面が出てくる。
だから、実際にトラブルが起きる前に調べておくことにしました。今日は、私が「これは知っておいてよかった」と思ったことを、同じように一人で家を守る誰かのためにまとめておきます。
※私は水道の専門家ではありません。あくまで自分で調べて分かったことです。実際に不具合が起きたときは、必ず管理会社や専門の業者さんに相談してくださいね。
まず最初に覚えるべきは「水を止める場所」
水のトラブルで一番こわいのは、水がどんどん溢れてくるのに止め方が分からなくて、ただ慌てることだと思います。被害が広がるのは、たいていこの「止められない時間」です。
だからまず覚えるべきは、直し方より先に「止める場所」。ここには2つあります。
① 元栓(もとせん)=家全体の水を止める
家じゅうの水をまとめて止める栓です。「とにかく今すぐ全部止めたい」という非常時はここを閉めます。場所は住まいのタイプで違います。
- マンション・アパート:玄関の外にある「パイプスペース(PS)」や、メーターボックスの扉の中
- 戸建て:敷地内の地面にある、水道メーターのフタの中

② 止水栓(しすいせん)=設備ごとに水を止める
トイレ・キッチン・洗面台など、設備ごとについている栓です。トラブルが起きた場所だけをピンポイントで止められるので、他の場所は使えたまま対応できます。

どちらも、止めるときは時計回り(右に回す)が基本です。トイレの止水栓は、ハンドルを手で回すタイプと、マイナスドライバーで回すタイプがあります。
ひとつ小ワザを覚えました。止水栓を閉めるときに「何回まわしたか」を数えておくと、直したあとに同じ回数だけ戻せば元の水量に戻せるそうです。私はスマホのメモに「うちの止水栓の場所」を写真付きで残しておこうと思っています。
何もない普段のうちに、一度だけでいい、自分の家の元栓と止水栓がどこにあるか確認しておく。これだけで、いざというときの落ち着きが全然違うと感じました。
「水が止まらない」場所別に知っておいたこと
調べてみると、「水が止まらない」と一口に言っても場所で原因が違いました。
トイレのタンクの水が止まらない
意外と多いのがこれだそうです。タンクの中には、水位を調整する「ボールタップ(浮き球)」と、底で栓の役割をする「フロートバルブ」という部品があります。これが古くなったり位置がずれたりすると、水がチョロチョロ流れ続けてしまうとのこと。
応急処置は、まずトイレの止水栓を閉めて水を止めること。それから床に水があればタオルで拭き取る。部品の交換そのものは素人には難しいので、止めるところまでを自分でやって、あとはプロに任せるのが安心だと感じました。
蛇口・洗面台・キッチンの水漏れ
蛇口からポタポタ止まらないのは、中のパッキンの劣化が原因のことが多いそうです。これも応急処置はやっぱり「その設備の止水栓を閉める」。ここでも、止める場所さえ分かっていれば被害は最小限で済みます。
つまり、原因がどこであっても、最初の一手はいつも「止水栓か元栓を閉める」。これさえ体に入っていれば、深夜でも一人でも、まず落ち着けるんだと分かりました。
賃貸で一番大事なルール「勝手に直さない」
ここが、私のように賃貸で暮らす人にとって一番大事なところでした。
水を止めて落ち着いたら、自分で修理しようとせず、まず管理会社か大家さんに連絡する。これが賃貸の鉄則だそうです。
理由は2つありました。
ひとつは、勝手に直すとかえって壊してしまうことがあるから。よかれと思って触ったら被害が広がった、というのは避けたいですよね。
もうひとつは、お金の負担の問題。経年劣化(古くなって起きた不具合)が原因なら大家さん負担、自分の不注意が原因なら自己負担、というのが基本だそうです。無断で自分で業者を呼んでしまうと、本来は大家さん負担だったはずの費用を自分でかぶることにもなりかねません。
そしてもうひとつ大切なのが、異変を放置しないこと。「ちょっと水漏れしてるけど、まあいいか」と放っておいて被害が広がると、知っていて放置した責任を問われることがあるそうです。気づいたら、小さなうちに早めに連絡。これは覚えておこうと思いました。
夜間などで管理会社に連絡がつかないときは、24時間対応の窓口があればそこへ。それもなく、水が止められないほど緊急なときは、自分で水道業者に頼むことになります。そのときの自衛策が、次の話です。
業者を呼ぶときの「高額請求」を防ぐために
これは、特に一人で対応する女性として、私が一番こわいと感じた部分でした。慌てているところにつけ込まれて、法外な金額を請求されたら…と。
調べてみると、実際に水道修理をめぐる高額請求のトラブルは少なくないようです。国民生活センターにも、こうした相談が毎年寄せられているとのこと。「現場を見ていないのに格安と言っておいて、来たら高額を請求する」といった手口もあるそうです。
慌てているときほど、最低限これだけは、と思ったポイントです。
- 「水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)」かを確認する。これは自治体の基準を満たした業者で、各自治体の水道局のホームページで調べられます。広告で大きく出ている=指定業者、とは限らないそうです。
- 作業前に必ず見積もりを出してもらう。金額の説明がないまま作業を始める業者は要注意。
- できれば一社で即決せず、相見積もりをとる。
- もし訪問されてその場で契約してしまっても、訪問販売なら契約書を受け取った日から8日以内はクーリングオフ(契約解除)できる場合があります。
- 困ったとき・おかしいと感じたときは、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すれば、近くの消費生活センターにつないでもらえます。
「焦って言いなりにならない」。そのために、相談できる窓口の番号があると知っているだけで、ずいぶん心強いと感じました。
おわりに
水の止め方なんて、知らなくても今までは困りませんでした。でも、「家のことを一人で引き受ける」というのは、こういう一つひとつを自分のものにしていくことなんだと、調べながら思いました。
派手なことではありません。でも、元栓の場所を知っている。止水栓の閉め方を知っている。困ったときの連絡先を知っている。——たったそれだけのことが、いざというときに自分と娘を守ってくれる気がします。
完璧じゃなくていい。分からないことは、こうして一つずつ調べて、備えていけばいい。今日のこれも、その一歩です。
入居後に起きやすいトラブル全般については賃貸の入居後トラブル、一人でどう動く?にもまとめています。お部屋探しそのものについてはシンママのお部屋探し、選ぶとき大切にしていることもよかったらどうぞ。


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