離婚の引っ越し当日。3歳の娘と家を出た日のこと【実体験】

離婚・シングルマザー

「離婚するしかないんじゃない?」——夫の口からその言葉が出て、録音もできた。前の記事(離婚したいと自分から言わなかった理由)で書いた、あの瞬間からの続きです。

今回は、3歳の娘を連れて家を出た、引っ越し当日の話を書きます。離婚を決めて「いざ動こう」と思っている方の、何かのヒントになればうれしいです。

習い事だけは、きちんと辞めたかった

当時、私と娘は親子で通えるスイミングスクールに週2回、親子で通える英語教室に週1回通っていました。どちらも娘が本当に楽しみにしていた時間でした。

引っ越しが決まっても、途中で投げ出すようにやめたくなかった。だから、退会の手続きはきちんと段取りして、10月末までと区切りをつけて通い切りました。

最終日は、本当に悔しかった。娘があんなに楽しそうに通っていたのに、私の事情で続けさせてあげられない。申し訳ない気持ちでいっぱいで、誰にも見られないように、こっそり涙したのを今でも思い出します。

一緒に通っていた親子のみなさんと写真を撮ったり、最後にきちんとお別れができたことは、今でもいい思い出です。逃げるように消えるのではなく、きちんと区切りをつけられたことは、自分にとっても娘にとっても大切な時間だったと思っています。

夫が週末に出かけた日に、引っ越した

「離婚しよう」と言ってもらえたことで、引っ越しの日は少し早まりました。

振り返れば、3人で自宅で一緒に夜ご飯を食べたのは数えるほどでした。私一人で対応することばかりだった。夫は週末になると出かけて、不在になることが多かった。だから、そのタイミングで引っ越しをしました。

運ぶといっても、大きなものは娘と二人で寝ていたダブルベッドくらい。服や細かいものは、それまでにちょくちょく自分で運んでいました。

最終的には、兄が車で来てくれました。荷物は車いっぱいになって、バックミラーが見えないくらい。あのときの兄の助けは、本当にありがたかった。今でも感謝しています。

当日の朝、最後に伝えた言葉

引っ越し当日の朝、私は夫にこう伝えました。

「これまでお世話になりました。必要なことは調停で話し合いましょう」

夫はそれだけ聞いて、いつものように仕事に出て行きました。それから、私は引っ越しをしました。

リビングのテーブルには、置き手紙を残しました。ゴミ出しの曜日や賃貸の手続きなど、必要なことを書いて、それをそのまま証拠として写真に撮っておきました。後から「言った・言わない」でもめないように、記録を残しておくことは大事だと思います。

いろいろな想いがありましたが、これが最後でした。

おじいちゃんとおばあちゃんが、迎え入れてくれた

兄の車で実家に向かい、荷物を運び込みました。床が見えなくなるくらいの荷物の量になってしまいましたが、両親は「ゆっくり片づければいい」と言って、何も責めずに迎え入れてくれました。あの一言に、どれだけ救われたかわかりません。本当に感謝しています。

離婚を考えている方の中には、頼れる実家がない方もいると思います。

私は当時、両親に頼れたことが本当に大きかった。もし頼れる場所がある人は、遠慮せず相談してみてほしいです。一人で全部抱え込まなくていいんです。

娘には、嘘をつかずに伝えた

娘には、習い事をやめる前に、家を出ることを伝えました。当時、3歳2か月。どこまで理解したのかはわかりません。でも私は、嘘をつきたくなかった。

娘には、これからママと二人で新しい暮らしを始めること、家族のかたちが変わっていくことを、年齢に合わせて言葉を選びながら伝えました。

「なんで?」と聞かれたときも、ごまかさず、その子にわかる言葉でありのままを話すようにしていました。むずかしいことを全部わからせるためじゃなく、「ママはあなたに嘘をつかない」という安心だけは、きちんと残したかったからです。

よく「子どもには親のことを悪く言わない方がいい」「教育上よくない」と言われます。でも私は、そうは思いませんでした。嘘やごまかしで娘に伝えたくなかった。いつか本当のことがわかる日が来るのだから。そのとき「ママは嘘を言わずに話してくれた」とわかってくれる日が来ると、私は信じていたからです。

すると、娘は小さいながらに理解してくれました。私は、全てを娘に話しています。そのことを、まったく後悔していません。

むしろ娘は、本当に強くて、思いやりのある優しい子に育ってくれました。いつも私を支えてくれて、力になってくれる。一言で言うと、もう相棒のような存在です。

親の都合で環境が大きく変わってしまうことに、罪悪感がなかったわけではありません。      慣れ親しんだ家を離れ、楽しみにしていた習い事もやめさせることになった。

3歳の娘に、どこまで背負わせてしまったのだろうと、何度も考えました。それでも、娘の前で取り繕わず、本当のことを誠実に伝えたこと。

あの選択が、今の私たちの信頼関係につながっているのだと、振り返って思います。あのとき嘘をつかずに向き合ってよかったと、今は心から思えるのです。

家を出る日に、私が大事にしたこと

引っ越し当日を振り返って、伝えられることをまとめます。これから動く方の参考になればうれしいです。

  • 習い事や近所付き合いは、できる範囲できちんと区切りをつける。逃げるように消えると、自分の心にも区切りがつかない。
  • 相手が不在のタイミングを選ぶ。トラブルを避けるためにも、感情的なぶつかり合いにならない日を選ぶ。
  • 置き手紙や連絡事項は写真に残す。後でもめないための記録になる。
  • 頼れる家族がいれば、遠慮なく頼る。一人で抱え込まない。
  • 子どもには、年齢に合わせて誠実に伝える。どう伝えるかは家庭それぞれ。私は嘘をつかない道を選んだ。

家を出る朝は、いろいろな想いが押し寄せます。でも、きちんと準備をしてきたなら、大丈夫。あとは一歩を踏み出すだけです。

この引っ越しの日のことは、文章を書くたびに当時のことが鮮明によみがえります。娘の出産に次いで、私の人生で2番目に大きな決断だったんだと思います。

心から笑って、楽しく、安心して過ごせる毎日へ。その一歩を、焦らず丁寧に踏み出してほしいと思っています。

この記事のまとめ

  • 習い事は途中で投げ出さず、きちんと退会手続きをして通い切った
  • 夫が週末に出かけたタイミングで、兄に手伝ってもらって引っ越した
  • 当日の朝「必要なことは調停で」と伝え、置き手紙と連絡事項は写真で記録
  • おじいちゃんとおばあちゃんが「ゆっくり片づければいい」と迎え入れてくれた
  • 3歳の娘には嘘をつかず、本当の理由を年齢に合わせて誠実に伝えた

コメント

タイトルとURLをコピーしました