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2025年の春休み、3回目になる娘との二人旅は、島根・出雲へ行きました。ずっと来たかった出雲大社への旅です。
今回の旅で大切にしたのは、移動を詰め込みすぎないこと。気持ちと体を整えること。無理をしないこと。その拠点として選んだのが、出雲大社まで徒歩で行ける「お宿 月夜のうさぎ」でした。
先に結論を書くと、出雲大社の参拝が目的の親子旅には、立地・雰囲気・安心感のバランスがとてもいいホテルでした。
この記事では、宿の正直レビューに加えて、私たちが実際に回った1泊2日の参拝コースと、やってよかった準備(砂の交換に持っていくといい物)まで、まとめて紹介します。出雲を親子で回りたい方は、ぜひ一緒に確認してみてください。
旅の全体像|1泊2日の回り方と予約の時期
| 時間帯 | やること | |
|---|---|---|
| 1日目 | 朝 | 朝一の飛行機で出発→レンタカーを借りる |
| 昼〜午後 | 宇美神社→稲佐の浜(砂をいただく)→日御碕神社→須佐神社 | |
| 夕方〜夜 | 「お宿 月夜のうさぎ」チェックイン。温泉とビュッフェ | |
| 2日目 | 朝 | 朝食→チェックアウト(車は置いたまま) |
| 午前〜昼 | 徒歩で出雲大社へ。砂の交換・うさぎ探し | |
| 午後〜夜 | 最終便の飛行機で帰路へ |
飛行機は、行きが朝一の便・帰りが最終便のLCC。1泊2日でも丸二日たっぷり使える、わが家の定番の形です。
実際に泊まったのは4月初め、予約したのは1月に入ってから。春休みはどうしても料金が上がりやすい時期なので、早めに予定を決めて、いくつかの予約サイトを比較しながら探しました。同じ宿でも、予約のタイミングやサイトによって料金やプランがけっこう変わる印象です。
1日目|出雲大社の「前日」に回った神社と、稲佐の浜の砂
宇美神社|悪いご縁を断って、新しい道へ
出雲に着いた日は、まず宇美神社へ。縁切りの神様・事解男命(ことさかのおのみこと)をお祀りする神社で、恋愛にかぎらず、病気や良くない巡り合わせなど、いろいろな悪縁の断ち切りを祈願できるといわれています。境内には「縁結神社」もあって、悪いご縁を断ってから、良いご縁をお願いするという流れでお参りできるんです。
新しい道を切り開く決心や勇気をいただけると聞いて、旅の最初に、気持ちを整える意味も込めて参拝しました。
稲佐の浜|砂をいただく。持ち物は「袋二重+子どものスコップ」
次に向かったのは稲佐の浜。国譲り神話の舞台で、旧暦10月に八百万の神様をお迎えする神事が行われる、出雲でも特別な場所です。
ここでは、翌日の出雲大社(素鵞社)で交換するための砂をいただきました。そして、ここでわが家の準備が大活躍します。
- ビニール袋は二重に:砂が漏れたら大変なので、袋を2枚重ねて持参しました
- 子どもが砂場で使っていたスコップを2本:手が汚れず、親子で1本ずつ使えます
これ、持って行って大正解でした。浜で手を真っ黒にせずにすみますし、娘も自分のスコップで真剣に砂を集めていて、それ自体がいい思い出になりました。
ひとつ、書き添えておきますね。御砂はひと握りほどをいただくものとされています。稲佐の浜では、採ったあとの砂浜を平らに戻すのがマナーだそうです。そして素鵞社では、納めた量より少なめにいただくのが作法とされています。たくさん持ち帰る場所ではないので、大きな袋は必要ありません。わが家が袋とスコップを用意したのは、手が汚れないようにするためと、車の中を汚さないための工夫です。
日御碕神社と須佐神社にも
そのあとは、朱塗りの社殿が美しい日御碕神社(「日が沈む聖地出雲」として日本遺産にもなっている地域です)と、スサノオノミコトをお祀りする須佐神社へ。須佐神社には樹齢1,300年といわれる大杉があって、見上げると首が痛くなるほどでした。どちらも無理のないペースで、ゆっくり回りました。
お宿 月夜のうさぎ|実際に泊まってよかったところ
立地|出雲大社まで徒歩約8分。車移動がないだけで疲れ方が違う
参拝を終えて、「お宿 月夜のうさぎ」へチェックイン。出雲大社まで徒歩約8分という近さで、翌日の参拝に車を出す必要がありません。荷物を持っての移動が少ないだけで、親子旅の疲れ方が全然違います。
お部屋と館内|うさぎモチーフに娘がにっこり
私たちのお部屋は、ツインベッドの和洋室タイプ。旅館というより「和の雰囲気のホテル」という印象で、館内は畳敷きで落ち着いていて、あちこちにうさぎのモチーフが隠れています。見つけるたびに娘が笑顔になっていました。
ビュッフェとアレルギー対応|娘の「ここ、優しい人たちだね」
夕食・朝食ともにビュッフェ形式。わが家の娘には、卵とキウイのアレルギーがあります。予約のときに事前に伝えておいたところ、スタッフの方がていねいに声をかけてくださって、食材についてもわかりやすく説明してくれました。
その気遣いがとても温かくて、娘も「ここ、優しい人たちだね」と喜んでいました。親として、この対応は本当にありがたかったです。アレルギーのあるお子さんと泊まる方は、予約時に一言伝えておくと安心だと思います。
温泉|歩き回った体をゆっくり癒せた
大浴場の温泉は、1日歩き回った体にしみる気持ちよさでした。親子でも入りやすい雰囲気で、安心して利用できました。姉妹館と合わせて貸切風呂もあり、夜には無料の夜鳴きそば(夜食のラーメン)のサービスもあるそうです。私たちは今回利用しませんでしたが、次はぜひ試してみたいところです。
2日目|出雲大社参拝。砂の交換と、うさぎ探し
翌朝は朝食のあとチェックアウト。助かったのが、チェックアウト後もレンタカーを駐車場に置かせていただけたこと。荷物を車に置いて、身軽なまま徒歩で出雲大社へ向かえました。時間にも気持ちにも余裕ができて、最後までゆったり参拝を楽しめました。
参拝の作法は「二礼四拍手一礼」
出雲大社の参拝は、一般的な二礼二拍手一礼とちがって「二礼四拍手一礼」。娘と「2回おじぎして、4回だよね」と確認し合いながら、手をたたいてお参りしました。ずっと来たかった場所の、神聖な空気。親子で背筋が伸びました。

神楽殿の大注連縄|真下から見上げると、大きさに驚く
出雲大社といえば、あの大注連縄。実は御本殿ではなく神楽殿にあります。長さ約13.6メートル・重さ約5.2トンと案内されていて、真下から見上げて写真を撮ったら、そのスケールにあらためて驚きました。ここは絶対に見上げてほしいポイントです。
素鵞社で砂の交換|スコップがここでも活躍
御本殿の裏手にある素鵞社(そがのやしろ)へ。ここでは、稲佐の浜でいただいた砂を床縁下の木箱に納めて、代わりに同じくらいまでの量の「御砂」をいただくという作法があります(お参りをすませてから、が順番です)。前日に浜で砂を集めておいたのは、このためでした。ここでも砂場のスコップが活躍します。
じつはこの素鵞社、御本殿のちょうど真裏にあって、大国主命の父神スサノオをお祀りする、出雲大社の「隠れ最強パワースポット」とも呼ばれているそうです。さらにおもしろいのが、大国主命の御神座(神様のお席)は、参拝者が拝む正面ではなく西を向いているといわれること。だから通の参拝者は、御本殿の西側にある小さな拝礼所でも手を合わせるのだとか。知っているだけで、参拝がぐっと深くなります。
素鵞社のあたりは、境内の中でも空気がさらに違って感じられました。社の裏手には、ご神体ともいわれる八雲山の岩肌が露出している場所があり、そっと手を当てることができます。娘と一緒に手を当てて――親子にとって、すごく貴重な体験になりました。

八足門前の「柱の印」|古代の巨大神殿のなごり
御本殿前の八足門のあたりには、地面に大きな丸い印があります。これは2000年に発掘された「宇豆柱(うづばしら)」という古代の巨大な柱の出土地点を示したもの。昔の出雲大社は、はるかに高い場所に社殿があったと考えられているそうです。「大きいなぁ」と思いながら、親子で古代のスケールを想像しました(実物の柱は、隣接する古代出雲歴史博物館で展示されているそうです)。
うさぎの石像さがし|「48羽?」と思ったら、じつは70羽近く
境内には、かわいいうさぎの石像がたくさんいます。娘と「見つけたら写真」のルールで、片っ端から撮って回りました。私はてっきり48羽くらいかと思っていたのですが、あとから調べたら70羽近くいるんだそうです!どこにいるんだろと子供と一緒に探すのも、最高にいい思い出になると思いますよ。
そもそも、なぜ出雲大社にうさぎがたくさんいるのか。それは、大国主命が傷ついた「因幡(いなば)の白うさぎ」を優しく助けたという、古事記の神話にちなんでいるそうです。だから、うさぎは縁結びの神様・大国主命のご利益とも結びついているんですね。境内には、うさぎと神話の絵をそえた石碑もありました。

おまけ|親子でまったく同じおみくじを引きました
参拝の記念に、娘とおみくじを引いたら――なんと、二人そろって「第十二番」。まったく同じおみくじでした。思わず顔を見合わせて笑ってしまいました。
こういう偶然、スピリチュアルの世界では「シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)」と呼ぶのだそうです。とくに親子や家族で同じ番号を引くのは、「縁の強さ」や「同じ方向を向いている印」ともいわれるのだとか。書かれていたのは「夫婦の和は人道の根源……」という一節。親子の絆をあらためて感じた、うれしい偶然でした。

旅行費用は比較する。でも、全部は削らない
私は旅行が大好きです。ただ、旅行にはどうしてもまとまった費用がかかります。だから、飛行機・レンタカー・宿は必ず比較して、条件が同じなら少しでも安いほうを選ぶ。その分、現地でおいしいものを食べたり、体験に使ったり。
すべてを切り詰めたいわけではなくて、「ここは大事」と思うところにはきちんとお金を使いたい。旅の思い出は、あとから何度も思い返せる、一番の宝物だと思っています。
時期によってはタイムセールやポイント還元もあるので、同じ日程・条件で予約サイトを見比べてみると、違いがわかりやすいですよ。
よくある質問|お宿 月夜のうさぎについて
Q. 子ども連れでも大丈夫ですか?
A. 館内は落ち着いた雰囲気ですが、うさぎモチーフが多く、うちの娘も楽しんでいました。スタッフの方の気遣いもあり、安心して過ごせました。
Q. アレルギー対応はお願いできますか?
A. わが家は事前に伝えておいたことで、スタッフの方がていねいに説明・対応してくださいました。心配な方は、予約時に一言伝えておくと安心だと思います。
まとめ|無理しない親子旅でも、満足度は高くできる
- 宿は出雲大社まで徒歩約8分の「月夜のうさぎ」。車を置いたまま身軽に参拝できる
- 参拝前日に稲佐の浜で砂をいただく→翌日素鵞社で交換。袋二重+子どものスコップが大活躍
- 出雲大社は二礼四拍手一礼。大注連縄は神楽殿・真下から見上げるのがおすすめ
- うさぎの石像は70羽近く。「見つけたら写真」で子どもが飽きない
- 春休みの旅は早めの予約+サイト比較で費用を抑える
高級すぎず、安すぎず。でも、きちんと「いい宿」。お宿 月夜のうさぎは、そんなバランスが心地よいホテルでした。
ちなみに、参道の先にある宇迦橋の大鳥居は、いま架け替え・補強の工事中でくぐれません(2027年度前半に完了予定とされています)。工事が終わったころに、またあの鳥居をくぐりに行きたい――それが私たち親子の次の楽しみです。
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