子どもの行事に一人で参加するとき、胸の中にちょっとしたざわめきを感じることはありませんか?
運動会のシート、授業参観の教室の後ろ、習い事の大会の観客席。まわりには家族連れが多い中で、自分だけひとり。そのとき、なんともいえないモヤモヤが胸をよぎる。
行事が終わったあとも、なんとなくその感覚を引きずることがある。「あ、また今日も一人だったな」と。特別つらいわけじゃないのに、ちょっと残る感じ。そのモヤモヤの正体を、ずっと考えてきました。
この記事は、そんな気持ちを抱えているシングルマザーへ書きました。答えは出ないかもしれないけれど、「私だけじゃないんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
いつも、ひとりで参加してきた
娘の卒園式は、コロナの影響で参加できる保護者が一人だけでした。「一人しか来られない」という制限に、特に複雑な気持ちはなかった。むしろ、それがちょうどよかったくらいです。
でも年長さんの運動会は無観客になってしまって。ビデオ販売はあったけれど、あの日の娘の顔を生で見ることができなかった。それは今でも少し悔しいなと思い出します。
小学校の入学式は、2人までOKになりました。その頃から少しずつ、「一人で来ている自分」を意識する機会が増えてきた気がします。
習い事の送迎でも、大会の観客席でも、いつも私はひとり。娘は将来モデルを目指していて、大会の演技でもいつも笑顔が素敵だとほめてもらえます。「今日はどんな仕上がりで来るかな」とワクワクしながら観ているのが正直なところ。ひとりで座っていることよりも、娘の演技の方がずっと気になっています。
娘が通っている新体操では、大会前にマット敷きの作業があります。大きくて重いマットを運ぶのに、女ひとりで参加しているのは私だけ。周りのパパたちが手際よく動く中でも、私は「手伝います!」と自分から進んで動きます。特に声をかけられるわけでもなく、みんなと同じように作業する。それで十分だと思っています。
「ひとり親なんだな」と、周りは薄々気づいているだろうと思っています。でも、こちらからは言っていない。先生方にも特に伝えていません。
言うべきか、言わないべきか
正直なところ、このスタンスが正解かどうかはわかりません。
全部さらけ出して「うちはシングルマザーなんです」と言えば、何か変わるのかもしれない。でも、言ったところでどう変わるのか。「ひとり親なのに」と思われたくない気持ちもある。聞かれたら答えようと思っています。でも聞かれないから、言わない。
ただそれだけのことなのに、なぜかいつもモヤモヤが残ります。
授業参観に行くと、最近は父親が来ていることも多くなりました。週末のショッピングモールに行けば、家族連れでにぎわっています。娘とふたりでいる私は、そのたびに少しだけ、周りとの違いを意識する瞬間があります。
そのたびに、自分に問いかける
ショッピングモールで家族連れを見たとき。大会でひとり観客席に座っているとき。ふとした瞬間に、いつも同じ問いかけが浮かんできます。
「あのまま、ずっとあの家にいて、仮面夫婦で我慢した方が良かったと思う?」
答えはいつも即答です。
「それはない。今の方が絶対良い。私の選択は間違っていなかった。」
ただ正直に言うと、「本当に良かったのかな」「あの生活、良かったよな」と頭の片隅によぎることが全くなかったわけではありません。離婚直後は、そんな気持ちが顔をのぞかせることもありました。
でもすぐに気づくんです。あのままの延長線上に、未来はなかった。我慢してまで続ける生活は、私には無理だった。自分に正直でいたい。それが私の軸です。
だから、迷いがよぎっても答えはいつも同じ。「私が選んだ道が正解」と、自分に言い聞かせるのではなく、心の底からそう思えています。
もう一つの問い——それなら、なぜ結婚したの?
でも、頭の中ではもう一つの問いも続きます。
「他の人と結婚していたら良かったのでは?」
そう考えかけたとき、すぐに気づきます。
そうしたら、娘が存在していなかった。
あの結婚があったからこそ、娘が生まれた。私の人生で一番大切な存在が、そこから生まれた。
だから思うんです。結婚したこと自体は、間違いじゃなかったと。娘という宝物が生まれたこと——そのことには心から感謝しています。自分よりも大切な存在を手に入れることができたんだから。
それで、いつも終止符を打つ
この一連の自問自答は、行事があるたびに、ふとした瞬間に、ぐるっと頭の中を巡ります。
最近はだいぶ回数が減りました。最初の頃と比べたら、ずっと少なくなった。
いつかこの思考が完全になくなる日が来るのかな、と思うこともあります。きっと、時間が解決してくれると思っています。
ラクチンで、悪くない
少し違う話をすると——娘とふたりで行くショッピングモール、正直けっこうラクチンなんです。
誰かに気を使わなくていい。食べたいものを食べに行ける。娘のペースで動ける。「家族連れが多いな」と感じる瞬間はあっても、「ふたりで来て悪かった」とは思っていません。むしろ、このふたりの時間がとても好きです。
それから、大型連休も。以前は何泊も帰省したり、逆にこちらに何泊も来てもらったり——それが正直大変でした。今はその心配がなくなって、ずいぶん気が楽になりました。「ラクになったこと」も、きちんとあるんです。
今しかないこの時間を、大切にしたいと思っています。
正解はわからないけれど、後悔はない
ひとり親であることを周りに言うべきかどうか、今も正解はわかりません。マット敷きのとき、もう少し助けを求めたらいいのかもしれない。でもそれがなかなかできないのも、私という人間です。
シングルマザーとしての毎日には、モヤモヤすることも、しんどいことも、確かにある。でもそれと同じくらい、自由で、軽くて、心が穏やかな瞬間もたくさんある。私はそっちを大切にしたいと思っています。
ただ、これだけははっきり言えます。
後悔は、全くない。
仮面夫婦を続けていたより、今の方がずっと良い。娘とふたりで生きているこの生活が、私には合っています。「ひとり親なのに」じゃなくて、「私は私」。一度きりの人生、自分らしく生きていく。それだけです。
まとめ
- 学校行事や習い事で一人でいることに、モヤモヤを感じることはある
- でも「あのまま我慢すれば良かった」という答えは、一度も出てきたことがない
- 娘が生まれたこと、そのことへの感謝がいつも私を落ち着かせてくれる
同じようなモヤモヤを感じているシングルマザーがいたら、伝えたいです。
あなたの選択も、間違っていないと思う。


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