「離婚したい」と、自分からは言いませんでした。
意地を張ったわけじゃない。言えなかったわけでもない。ネットで調べて、言わない方がいいと判断したからです。
前の記事(離婚を踏み切れないあなたへ)では、決断するまでの10ヶ月について書きました。今回は、夫から「離婚」の言葉が出るまでの話です。
話し合いから逃げ続けた夫
夫婦としての信頼関係が大きく揺らぐ出来事があり、約束も守られず、心は決まっていました。でも、話し合いが全然できませんでした。
夫は自営業で、毎日の帰宅は22時過ぎ。家族そろって食卓で夕飯を食べることは、ほとんどありませんでした。話し合いができる時間がなかなか取れない状況でした。
そして、話し合いをしようとしても、はぐらかされることが多く、意図的に話し合いができない状況にされているように感じていました。「また向き合ってもらえない」と、悲しい気持ちになりましたが、そういう状況なんだと割り切るしかありませんでした。
「話し合いがしたい」と伝えても、はぐらかされる。まともな話し合いができない状況でした。意図的に話し合いの場から逃げているように感じていました。
やるせない気持ちでした。全然前に進まなくて。でも焦って感情的になってしまったら、自分が損をするだけだと思っていました。だから冷静に、次の手を考え続けました。
「自分からは言わない」と決めた理由
そんな中、私はあることをネットで調べていました。「離婚したいと自分から言い出すと、不利になることがある」という情報です。
特に気になったのは、子どもを連れて家を出るときのこと。話し合いなしに突然子どもを連れて出て行くと、親権問題で不利に働く可能性があること。また、向き合うことが多い立場であっても、自分から先に「離婚したい」と言い出すより、相手から自然に言葉が出るのを待つ方が、後々の交渉を進めやすい場合があること。
だったら、焦らず待とう——そう判断しました。
当時の私はお金や法律の知識がほぼゼロでした。だからこそ、動く前にとにかく調べようと決めていました。知らないことばかりだったからこそ、感情だけで動かず、まず情報を集めてから行動しようと思えた。スマートフォンの録音機能も、いつでも使えるように準備しておきました。
何度もはぐらかされながら、諦めなかった
相手が話し合いから逃げるなら、こちらから場を作るしかありません。
何度も、何度も、話し合いの機会を作ろうとしました。落ち着いて話せそうなタイミングを見計らって声をかけても、はぐらかされる。少し話が進んだと思ったら、また有耶無耶になる。
意図的に酔った状態を作られているとわかっていたからこそ、私は冷静でいられた部分もあります。「この人はそういう人だ」と、感情を切り離して考えるようにしていました。怒りをぶつけても意味がない。私が待っていたのは、相手が自分の口で「離婚」と言い出す瞬間でした。
「なんでこんなに時間がかかるんだろう」と思うこともありました。でも、焦って追い詰めて感情的な言葉を引き出しても意味がない。だから、焦らず続けました。
「離婚するしかないんじゃない?」——心の中でガッツポーズ
そして、その瞬間がやってきました。
何度もの話し合いを重ねた末に、夫の口からやっと言葉が出ました。
「離婚するしかないんじゃない?」
心の中でガッツポーズをしていました。「よし!やっと言った!」——何度も試みてきた時間が、ようやく報われた瞬間でした。次に進める。そう思ったら、体中の力がスッと抜けた感じがしました。録音もしっかりできていました。
その録音は、後になってどこへ行ったかわからなくなってしまいました。結果的には使う場面もなかったのですが、「何かあったときのために」という安心感が、あのとき自分の心を支えてくれていました。念には念を、という気持ちで準備しておくことは、悪いことじゃないと思います。
「調停でしっかり決めよう」——相手は本気だと思っていなかった
「離婚」という言葉が出たら、次は私の番でした。
「調停でしっかり決めよう」
そう伝えると、相手は「その方がいい」と軽い返答をしてきました。
相手は私より年上で、人生経験もある人でした。だからか、私が本気で調停まで動けるとは思っていなかったようです。若い私がそこまで本気だとは、想定していなかったのかもしれません。
でも私は、すでに動き出していました。弁護士の無料相談も済ませていたし、引っ越しの準備も進めていた。相手が軽く受け流したとき、私の中には「もう止まらない」という静かな確信がありました。
感情ではなく、準備で動く
この経験から、一つだけ伝えられることがあるとすれば——感情が高ぶっているときほど、動かないことが大事だということです。
「もう無理!出て行く!」と勢いで動いてしまうと、後から不利になることがある。特に子どもがいる場合は、親権のことも含めて慎重に動く必要があります。
私の場合は、ネットで調べて、弁護士の無料相談に行って、録音の準備をして、それから動きました。すぐに動けなかった分、準備が整っていた。あの時間は無駄じゃなかったと思っています。
法律的なことは複雑で、当時の私も何もわからないところからのスタートでした。離婚を考えている方は、弁護士の無料相談を一度活用してみることをおすすめします。私も実際に行って、ひとりで抱えていた不安がずいぶん軽くなりました。今、一人で悩んでいる方に伝えたいのは、まず情報を集めることから始めてほしいということです。動き出したら、必ず何かが変わります。
心から笑って、楽しく、安心して過ごせる毎日へ。そのための一歩を、焦らず丁寧に踏み出してほしいと思っています。
この記事のまとめ
- 話し合いから逃げ続ける夫に、何度もアプローチし続けた
- 自分から「離婚したい」とは言わず、相手から言葉が出るのを待った
- 夫の口から「離婚」という言葉が出た瞬間、心の中でガッツポーズ
- 「調停でしっかり決めよう」——相手は本気だと思っていなかった
- 感情で動かず、準備をしてから動くことが大事。法律面は弁護士の無料相談を活用しよう


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