「〇〇中学校の学区って、どこからどこまで?」「あのあたりの家賃って、いくらくらい?」——住む場所を考えはじめると、知りたいことが次から次へと出てきます。
私も、娘の中学校のことを考えて、住む場所を調べたことがあります。X やスレッズで、同じように住む場所を探している人の投稿を読んだりもしました。
正直に告白すると、そのときの私はあっちのサイトを見て、こっちのサイトを見て、また最初のサイトに戻って調べなおす、のくり返しでした。学区は市のホームページ、家賃は不動産のサイト、生徒数はまた別のページ、昔の土地のことはさらに別の地図……。「これ、どこで見たんだっけ?」と、同じことを何度も探していました。
「どこを見れば、何がわかるの?」「どの順番で調べたらいいの?」——そこで今回は、私が住む場所を調べたときに見たポイントと、それぞれ「どこで調べられるか」を、この1記事にまとめました。
私と同じように、ネットの海で行ったり来たりして疲れてしまった方は、ぜひ一緒に確認してみてください。
全体像|住む街をネットで調べる8つのチェック
先に、全体の地図を置いておきます。私が調べたのは、この8つでした。
| チェックすること | どこで調べる? |
|---|---|
| ① 学区はどこまでか | 市区町村のホームページ(通学区域の一覧) |
| ② 家賃相場はいくらか | 不動産サイトの家賃相場ページ |
| ③ 生徒数・クラスの数・部活 | 教育委員会の資料・学校のホームページ |
| ④ 一人で通える塾があるか | Googleマップで「駅名+塾」 |
| ⑤ 駅・学校まで歩いて10分くらいか | 物件情報の「徒歩◯分」+Googleマップ |
| ⑥ 高低差(坂) | Googleマップの3D表示・国土地理院の地図 |
| ⑦ 昔はどんな土地だったか | 今昔マップ・重ねるハザードマップ |
| ⑧ 夜も明るい道で帰れるか | 都道府県警察の犯罪データ+実際に歩く |

ここからは、ひとつずつ「何を見ればいいか」と「私が気をつけたところ」を書いていきます。
① 学区|学校の場所ではなく「住所」で決まる
公立の小学校・中学校は、住んでいる住所によって通う学校が決まります。この決まりを「通学区域」といいます。わかりやすく言うと、「この町名・この番地に住んでいる子は、この学校に通う」という対応表のことです。
調べ方は、「市区町村名+通学区域」で検索するのがいちばん早いです。市区町村のホームページに、町名ごとの一覧表(PDF など)が載っていることが多いです。住所を入れると学校がわかる検索ページを用意している自治体もあります。
気をつけたいこと|学校がある町=その学校の学区、とは限らない
意外と見落としやすいのがここです。たとえば、ある中学校の住所が「◯◯町」だと、「◯◯町に住めばこの中学校だ」と思ってしまいますよね。ところが一覧表を見ると、◯◯町に住んでいる子は、となりの別の中学校に通う決まりになっている、ということがあります。
学校は、学区の真ん中にあるとは限りません。学区の端に建っていることもあります。「学校の住所」ではなく「住みたい場所の住所」で、一覧表を引くのが確実です。
また、同じ町名でも「◯丁目までは A 中学校、◯丁目からは B 中学校」と分かれていたり、希望すれば学校を選べる「学校選択制」をとっている自治体もあります。気になる住所が決まったら、最後は市区町村の教育委員会に確認しておくと安心です。
② 家賃相場|条件をそろえて比べる
家賃相場は、SUUMO などの不動産サイトにある「家賃相場」のページで、駅ごと・市区町村ごとに見られます。
ここで大事なのは、条件をそろえて比べること。「2LDK」「駅から徒歩10分以内」「家賃◯万円以下」のように条件を決めて検索すると、相場だけでなくその条件で何件くらい物件があるかもわかります。相場は安いのに、条件に合う物件がほとんど出てこない……ということもあるので、件数もあわせて見ておくと、探しやすさがわかります。
お部屋そのものを選ぶときに私が大切にしていることは、こちらにまとめています。
→ シンママのお部屋探し、選ぶとき大切にしていること【実体験】
③ 生徒数・クラスの数・部活|ホームページと実際がちがうこともある
生徒数とクラスの数
学校ごとの生徒数やクラスの数は、自治体の教育委員会がホームページで一覧を公開していることがあります。「市区町村名+中学校+生徒数」で探すと見つかることが多いです。学校のホームページに「学級数・生徒数」のページがある学校もあります。
人数が多い学校・少ない学校、どちらが合うかは子どもによってちがいます。友だちがたくさんできそうな大きな学校がいい子もいれば、先生との距離が近い小さな学校のほうが安心できる子もいます。数字は「良い・悪い」ではなく、わが子に合うかどうかを考える材料にするのがいいと思います。
部活|一覧にない部が、実は活動していることも
部活は、学校のホームページの「学校生活」や「部活動」のページで見られることが多いです。
ただ、ホームページの部活一覧と、実際の様子が合っていないこともあるようです。一覧には載っていない部の生徒さんが大会に出ている、というケースもあるそうです。ホームページの更新が追いついていなかったり、部の形が変わっていたりすることが考えられます。
いま全国で、部活動を地域のクラブなどに移していく動きが進んでいるとされています。部活は年によって変わりやすいので、「この部活に入りたい」という希望がはっきりしているなら、学校に直接問い合わせるのがいちばん確実です。
④ 塾|「一人で通える」かどうか
塾は、Googleマップで「駅名+塾」「町名+塾」と検索すると、まわりにどんな塾があるか一覧で見られます。
どんな塾が良いかは、子どもによって本当にそれぞれです。集団がいい子もいれば、個別のほうが合う子もいます。なので、どの塾がいいかは私にもわかりません。ただ、私は「塾がまわりにあるか」も大事だと思いました。
中学生になると、部活のあとに塾へ行く日も出てきます。毎回送り迎えできるとは限らないので、子どもが一人で、明るい道を通って行ける場所に塾があるかを見ておくと、あとで困りにくいと思います。
⑤ 駅・学校まで徒歩10分|「徒歩1分=80メートル」のルール
私が考えていた条件は、駅からも学校からも歩いて10分くらいでした。
物件情報の「徒歩◯分」は、不動産広告のルールで道のり80メートルを1分として計算することになっています。わかりやすく言うと、「徒歩10分」=だいたい800メートルです。
ただし、この計算には坂道も、信号待ちも入っていません。同じ800メートルでも、平らな道と上り坂では、かかる時間も疲れ方もまったくちがいます。なので、次の「高低差」とセットで見るのが大事です。
学校までの距離は、Googleマップで「住みたい場所→学校」の徒歩ルートを出すと、道のりと時間が目安でわかります。
⑥ 高低差|3Dで見る。ただ、地図だけではわからない
坂がどのくらいあるかは、Googleマップを3D(立体)にして見ています。地図を傾けると、街の高い・低いがぐっとわかりやすくなります。3Dにするやり方は、こちらの記事に手順を書いています。
→ お部屋探しは「街歩き」が楽しい。地図ではわからない周辺環境の見つけ方【実体験】
もっと細かく知りたいときは、国土地理院の「地理院地図」が便利です。地図の上をクリックすると、その場所の標高(海面からの高さ)が出ます。駅と家、家と学校の標高を比べると、「このあいだに◯メートル上るんだな」と数字でわかります。
ただ、地図を見ているだけでは、わからないこともたくさんあります。「数字では少しの差なのに、歩くとけっこうきつい」「思っていたより平らだった」ということは、実際に歩いてみてはじめてわかります。ネットで候補をしぼったら、最後は自分の足で確かめるのがおすすめです。
⑦ 昔はどんな土地だったか|今昔マップで確認
私は、その土地が昔どんな場所だったかも気になって調べました。
使ったのは「今昔マップ on the web」というサイトです。わかりやすく言うと、昔の地図と今の地図を、左右にならべて見比べられるサイトです。いま住宅が並んでいる場所が、昔は田んぼだったのか、川や池だったのか、山だったのかがわかります。収録されている地域は限られているので、住みたい場所が入っているか、まずは地図を開いて確かめてみてください。
あわせて見ておきたいのが、国土交通省の「重ねるハザードマップ」です。住所を入れて「洪水」などを選ぶと、大雨のときに水につかるおそれがある場所が色で表示されます。同じ地域の中でも、川に近い低い場所と、少し高い場所では色がまったくちがうことがあるので、駅のまわりだけでなく、住みたい場所・学校のまわりもそれぞれ見ておくと安心です。
⑧ 夜の帰り道|明るい道で帰ってこられるか
私が最後まで気にしていたのが、帰りが遅くなっても、明るい道で帰ってこられるかでした。仕事で遅くなった日の私も、塾や部活で遅くなった日の娘も、同じ道を帰ってきます。母子で暮らす身としては、ここはゆずれないところです。
ネットでできること|警察の犯罪データを見る
都道府県の警察のホームページでは、町や学区ごとの犯罪の件数を公開しているところがあります。「都道府県名+警察+犯罪 発生 学区」などで検索すると見つかることがあります(公開のしかたは地域によってちがいます)。
ここで読むときに注意したいのが、表の「列」です。たとえば「侵入盗(家や店などに入る泥棒)」の表には、「全部の件数」と「そのうち住宅の件数」が、となりの列に並んでいることがあります。一つずれて読むと、まったくちがう数字になってしまいます。数字を拾う前に、表のいちばん上の見出しを必ず確認するのがおすすめです。
それから、件数だけで「いい街・よくない街」は決められません。人が多い場所や、駅・お店が集まる場所は、それだけ件数も多くなりやすいからです。「去年とくらべて増えているか・減っているか」もあわせて見ると、今の様子がわかりやすくなります。
ネットではわからないこと|夜の明るさは、歩いて確かめる
Googleマップのストリートビューで道の様子は見られますが、写真は基本的に昼間のものです。街灯の多さや、夜の人通りは、ネットではわかりません。
私は昼間に歩いたとき、街灯がどこにあるかを見て回りました。電柱や塀についている街灯の位置を見ておくと、「このあたりは夜も明るそう」「ここは間があいているな」と、ある程度の見当はつきます。ただ、昼に見ただけでは、夜に本当に明るいか、人通りがあるかまではわかりません。夜に一度足を運ぶのは必須だと思っています。
昼と夜で、街の顔はがらっと変わります。候補の街がしぼれたら、時間帯を変えて、夜にも歩いてみてください。歩いて確かめるときのポイントは、こちらにまとめています。
→ お部屋探しは「街歩き」が楽しい。地図ではわからない周辺環境の見つけ方【実体験】
まとめ|ネットでしぼって、最後は歩いて確かめる
住む街をネットで調べるときのチェックを、もう一度まとめます。
- ① 学区=市区町村の通学区域の一覧。学校の住所ではなく、住みたい場所の住所で引く
- ② 家賃相場=条件をそろえて、相場と物件の件数を見る
- ③ 生徒数・部活=教育委員会・学校のホームページ。部活は学校に直接確認が確実
- ④ 塾=子どもが一人で、明るい道で通える場所にあるか
- ⑤ 徒歩10分=約800メートル。坂と信号は入っていない
- ⑥ 高低差=Googleマップの3D・地理院地図の標高
- ⑦ 昔の土地=今昔マップ/水害=重ねるハザードマップ
- ⑧ 夜の帰り道=警察の犯罪データ(列の見出しを確認)+夜に歩く
一つひとつは小さなことですが、バラバラのサイトを行ったり来たりしていると、それだけで疲れてしまいます。この順番で見ていけば、少しは迷わずに進められると思います。
そして、ネットでしぼった街は、最後はぜひ自分の足で歩いてみてください。地図ではわからないことが、たくさん見えてきます。学区や部活などの決まりは年によって変わることがあるので、気になる学校が決まったら、教育委員会や学校にも確認してみてくださいね。
街が決まったら、次は引っ越しの準備です。
→ 引っ越しの準備は何から?繁忙期・荷造りの順番・前日にやること


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