別居を考えていたとき、いろいろ調べているうちに「ひとり親控除」という言葉を見つけました。
「え、こんな制度があるの?」——正直、そのときまで知らなかったんです。元旦那の扶養に入っていたころは、税金のことは全部相手任せ。自分で調べる必要がなかったから、まったく知らなかった。
私(ゆずな)は今、会社員として働いていて、毎年末にひとり親控除にチェックするだけ。それだけで税負担が変わります。知っているだけで損しない、だから今すぐ確認してほしいと思います。
結論:会社員なら年末調整でチェックするだけOK
「知っておかなきゃいけない?」と身構えてしまうかもしれませんが、会社員・パートタイム勤務の方なら年末調整で申請できます。毎年会社から配る書類「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の中に、ひとり親の記載欄があります。そこにチェックを入れて提出するだけです。
年末調整の書類を受け取ったとき、最初は「難しそうで気が重たくなる」と感じると思います。でも実は、記入箇所も決まっていて、慣れてしまえばそこまで難しくありません。初年度は会社の総務担当の方が必要箇所の記入を教えてくれるので、不明な点は素直に聞いてみてください。私も最初は総務の方に教えてもらいました。一度わかってしまえば、翌年から控えをコピーして同じ箇所に記入するだけです。余計な心配はいりません。
ひとり親控除とは?
ひとり親控除は、1人で子どもを育てている親の税負担を軽くするための所得控除です。令和2年(2020年)の税制改正で新設されました。以前は「寡婦控除」「寡夫控除」として分かれていたものが整理され、男女問わず使いやすくなっています。
適用の条件
- 現在婚姻していない(事実婚を含めNG)
- 合計所得金額が500万円以下
- 同一生計にある子がいる(子どもの合計所得が48万円以下)
ほとんどのシングルマザー・シングルファーザーが対象になります。ただし「事実婚(婚姻関係に類する関係)」がある場合は対象外なので注意してください。
控除額
給与所得者は35万円、住民税では30万円が所得から差し引かれます。
たとえば所得税率10%の方なら、給与所得だけで年間約3.5万円、住民税では約3万円、合わせて年間6〜7万円程度の節税になる計算です(年収・状況によって異なります)。
「寡婦控除」と何が違うの?
最初は「寡婦控除と同じものなのか?」と思っていました。FPの勉強をしていたときに、この2つは別だということを知りました。
| ひとり親控除 | 寡婦控除 | |
|---|---|---|
| 対象 | 男女問わず | 女性のみ(一部男性) |
| 所得控除額(給与所得) | 35万円 | 27万円 |
| 所得控除額(住民税) | 30万円 | 26万円 |
| 所得要件 | 500万円以下 | 500万円以下 |
ひとり親控除の方が控除額が大きいので、条件を満たすなら必ずひとり親控除を申請しましょう。ひとりで子どもを育てているなら、基本的にひとり親控除の対象になります。
年末調整での記入方法
毎年会社から配られる「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を使います。書類の名前が長くてちょっと怖く見えますが、実際に書く箇所はわずかです。
- 書類の「障害者、寡婦、ひとり親又は勤労学生」の欄(C欄)を見つける
- 「ひとり親」の□にチェックを入れる
- 書類を会社に提出する
それだけです。終わってみれば本当にシンプルです。書類のC欄を開くと、「□障害者」「□寡婦」「□ひとり親」「□勤労学生」とチェック欄が並んでいます。「ひとり親」のチェック欄にチェックを入れるだけです。
書類の様式は毎年国税庁から公開されています。事前に見ておきたい方や「どこにチェックを入れるのか確認したい」という方は、以下から確認できます。
▶︎ 【国税庁】給与所得者の扶養控除等(異動)申告書のページ(公式サイト)
書類はA3サイズで最初は圧倒されますが、C欄はページの下のほうにあります。「障害者、寡婦、ひとり親又は勤労学生」という文字を探せば見つかります。そこの「□ひとり親」にチェックするだけ。私も最初、書類の大きさにびっくりしたのを覚えています。でも実際に書く箇所は限られているので、全部埋める必要はありません。
私が最初に年末調整をしたときの話
私が最初から入社したばかりの会社では、みんなが私のことを知っている状態でした。「シングルマザーです」と最初から伝えていたので、気が楽でした。総務の方も「ここにチェックしてください」と書類の記入箇所を優しく教えてくれて、その年は難なく申請できました。
翌年からは前年の控えを見ながら「同じ箇所に記入するだけ」と気がついて、それほど手間に感じなくなりました。書類は控えをコピーして手元に残しておくと、次年度がとても楽になります。
申請し忘れていたときは確定申告で遡れる
「ひとり親控除のことを知らなくて、申請し忘れていた…」という方も安心してください。過去5年まで遡って確定申告で申請できます(その年の税務署の手続きによります)。申請していなかった年分の税金が還付される可能性があります。
「知らなかっただけで損していたかも」と思ったら、最寄りの税務署や国税庁のホームページで手続き方法を確認してみてください。まだ間に合う可能性があります。確定申告の書類に「ひとり親控除」の欄があるので、そちらにチェックして提出するだけです。不安な場合は、税務署の無料相談を活用してみてください。
まとめ
- ひとり親控除は年末調整でチェックするだけ。会社員なら確定申告は不要
- 控除額は給与所得35万円・住民税30万円。寡婦控除より金額が大きい
- 書類はC欄の「□ひとり親」にチェックを入れて提出するだけ
- 書類の控えを残しておくと翌年が楽になる
- 申請し忘れても過去5年分は遡って申請できる
私自身、別居を考えていたときにネットで知って「こんな制度があったんだ」と驚きました。でも実際にやってみると、本当にチェックするだけ。難しいことは何もありませんでした。
知っているだけで損しない制度です。まだチェックしていない方は、今年の年末調整のタイミングでぜひ確認してみてください。あなたにも、必ず受けられる制度です。


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