事務の仕事18年。シングルママの私が「長く働ける」理由は知識と経験の積み重ね

仕事・転職

「ブランクもあった私が、なぜこうして働き続けられているんだろう」。ふと、そう考えることがあります。

シングルマザーとして、子どもを育てながら長く働く。そのために、土日祝が休みであることや、残業が少ないことは、たしかに大切です。でも——それは、事務職でなくても叶うことかもしれません。私が「この働き方でよかった」と心から思う本当の理由は、別のところにありました。

今回は、事務の仕事を18年続けてきた私が、シングルマザーとして長く働くために大切にしてきたことを、正直にお話しします。

事務の仕事18年。経理と営業事務で積み重ねてきた

私はこれまで、事務の仕事を約18年続けてきました。内訳は、経理事務が10年、営業事務が8年です。

その途中には、出産による3年のブランクもありました。久しぶりに働きに出るときは、不安でいっぱいだったのを覚えています(その時のことは専業主婦からの再就職の記事に書きました)。それでも、また事務の現場に戻り、こうして続けてこられたのには、理由があると思っています。

土日休み・残業の少なさも大事。でも本当の理由は別にあった

子育てと両立するうえで、土日祝が休みであることや、残業が少ないことは、本当にありがたい条件です。子どもの行事に合わせやすく、お迎えや家のこととも、やりくりしやすい。

でも正直に言うと、これは事務職でなくても叶う働き方かもしれません。私にとっての”いちばんの理由”は、もっと別のところにありました。それは——これまでの経験や知識が、今もしっかり活きているという実感です。

知識と経験は、積み重なるほど活きてくる

事務の仕事の良さは、やってきたことが、そのまま自分のなかに積み重なっていくところだと思います。

一度覚えたことは、次の場面でも使えます。経理で身につけた数字の感覚は営業事務でも役立ちましたし、両方を経験したからこそ見えてくることもありました。知識と経験は、積み重なれば積み重なるほど、自分を支えてくれる。これが、私が長く働けている、いちばんの理由です。

たとえば、経理で毎日数字と向き合ってきた経験は、営業事務で見積もりや請求を処理するときに、そのまま役立ちました。逆に、営業事務でお客様や社内の人とやり取りを重ねた経験は、相手の立場を考えて動く力になりました。一つの職場で学んだことが、次の職場で形を変えて活きる。そんな場面を、私は何度も経験してきました。

大切にしてきたこと①「教えてください」と素直に聞く

知らないことは、どんどん聞く。私はずっと、これを大切にしてきました。

「教えてください」。この一言で、本当にたくさんのことを教えてもらってきました。分からないことを、分からないままにしない。恥ずかしがらずに聞く。そうやって一つずつ吸収していくことが、結局はいちばんの近道だと感じています。

新しい職場に入ったばかりの頃は、誰だって分からないことだらけです。私も、久しぶりに仕事へ戻ったときは、覚えることの多さに毎日いっぱいいっぱいでした。それでも「分からないので教えてください」と素直に言える人は、まわりも教えやすいのだと思います。プライドよりも、まずは一つ覚えること。その小さな積み重ねが、半年後、一年後の自分を、大きく変えてくれます。

②教わったことを”その場かぎり”にしない

そして、教えてもらったことを、その場かぎりで終わらせないこと。

きちんと自分のものにして、次に活かす。そうすると、同じことを何度も聞かずに済みますし、少しずつ応用もきくようになります。一つの学びを、次の仕事へとつなげていく。その積み重ねが、自分の引き出しを増やしてくれました。学び直すことの大切さは、働きながら秘書検定を独学した話でも実感しています。

③仕事の「導線」を整える

家事も、動線を整えると、ぐっとはかどりますよね。物の置き場所を決めたり、ついでに動けるようにしたり。仕事も、それと同じだと思っています。

私は、時短になる工夫を見つけたら、どんどん取り入れてきました。書類の整理の仕方、よく使う資料の置き場所、作業の順番。小さな工夫の積み重ねで、毎日の仕事はずいぶんスムーズになります。仕事の導線を整える——これも、長く無理なく続けるための、私なりの大切なコツです。

たとえば、毎月決まって使う書類は、すぐ取り出せる場所にまとめておく。よく使う入力や計算は、手順を簡単にメモして迷わないようにしておく。次に同じ作業が来たとき、ゼロから考えなくて済むように準備しておくのです。こうした小さな工夫は、慣れてくると自然と身につき、気づけば仕事全体が軽くなっていました。

ブランクがあっても、積み重ねは消えなかった

3年のブランクを経て仕事に戻ったとき、私は「もう何も覚えていないかもしれない」と不安でした。でも実際に働き始めてみると、体が手順を覚えていたり、昔の知識がふと役に立ったりする場面が、たしかにありました。

一度しっかり自分のものにした知識や経験は、ブランクがあっても、すぐにゼロにはなりません。それを知ってからは「今やっていることは、きっと未来の自分の支えになる」と思えるようになりました。

積み重ねたものは、転職のときも、自信になった

こうして積み重ねてきた知識と経験は、転職のときにも、私を助けてくれました。

「これまでやってきたことがある」という事実は、新しい場所へ進むときの、確かな自信になります。ゼロからのスタートではない。積み重ねてきたものが、しっかり自分の足元を支えてくれる。そう思えたことが、何より心強かったです。40代での転職についてはこちらの記事にも書いています。

長く働ける仕事を選ぶための、私の視点リスト

子育てをしながら、長く働きたい。そんな方へ、事務の仕事を18年続けてきた私が大切にしてきた視点を、リストにまとめます。

  • 経験やスキルが”積み重なる”仕事を選ぶ……やってきたことが次に活きる仕事は、長く続けるほど自分を支えてくれます。事務職は、その一つです。
  • 「教えてください」と素直に聞いて、一つずつ吸収する……分からないことを、分からないままにしない。これがいちばんの近道でした。
  • 教わったことは”その場かぎり”にせず、次に活かす……一つの学びを次の仕事へつなげると、引き出しが増えていきます。
  • 仕事の”導線”を整えて、無理なく続ける……家事動線と同じで、時短の工夫を取り入れると、毎日がぐっと楽になります。
  • 生活と両立できる条件も大切にする……土日休みや残業の少なさなど、続けられる働き方かどうかも、長く働くための大事なポイントです。

これから長く働きたい、あなたへ

もし今、「子育てをしながら長く働ける仕事を探したい」と思っているなら、私は経験やスキルが積み重なっていく仕事を選ぶことをおすすめしたいです。事務職は、その一つだと思います。

最初は分からないことばかりでも大丈夫。「教えてください」と素直に聞いて、一つずつ吸収していけば、知識と経験は確実に積み重なっていきます。そしてそれは、いつかあなた自身を支える力になります。

まずは、転職サイトや派遣会社に登録して、どんな求人があるのかを見てみるところから。動き出せば、自分に合う働き方は、きっと見つかります。今のあなたの一歩を、心から応援しています。

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