中学受験を始めると、親としてこんな迷いが出てきませんか。「どこまで関わればいいの?」「”やりなさい”と言うべき?」「口出ししすぎ?それとも、放っておきすぎ?」——。
私も、ずっと手探りです。今、小学5年生の娘が中学受験に向けて塾に通っていますが、私が大切にしているのは”自主性を育てる”こと。今日は、そんな私の等身大の関わり方を、正直にお話しします。同じように悩んでいる方の、ヒントになればうれしいです。
小5で”自分から”は、まだ難しい。だから「流れ」を作る
正直なところ、小学5年生が、自分から進んで勉強を進めるのは、そう簡単ではありません。だから私は、まず「流れ(習慣)」を作ることを意識しています。
娘の塾は、毎週金曜日の夕方。塾の宿題は、土曜か日曜のうちに終わらせるようにしています。土曜には、その週の授業の復習講義の配信があるので、それを見ながら——別の先生の解説を聞きながら——宿題を進める。この”いつ・何をやるか”の流れを、先に決めてしまうんです。
計算や漢字といった毎日の積み重ねは、平日の朝に5〜10分。少しずつ、コツコツと。まとめてやろうとすると大変なことも、朝のすきま時間なら、無理なく続けられます。
通い始めて4か月。最初は「何を、いつやるか」で毎回バタバタしていましたが、流れが決まってからは、ずいぶん楽になりました。中学受験は長丁場です。だからこそ、根性だけで乗り切ろうとするより、無理なく続けられる”仕組み”を作ることのほうが、ずっと大事だと感じています。
答え合わせも”自分で”。でも、たまに中身を見る
娘の通う塾では、宿題の答え合わせも自分で行うのがルールです。自分で丸つけをして、間違えた問題と向き合う。これも、自主性を育てる大切な練習だと思っています。
……とはいえ、この前ふと見てみたら、丸つけを抜かしている問題がありました(汗)。「あ、たまには中身も見ないとな」と反省。子どもに任せつつ、ときどきはそっと確認する。このさじ加減が、案外むずかしいところです。
塾の先生からは、「間違えたところのやり直しが、一番大事」と言われています。問題を解くことより、間違いと向き合うこと。そこを大事にしたいと思っています。
学校の「自主学習」を、上手に活用する
うれしい誤算もありました。娘の学校では、5年生から宿題が「自主学習」になったんです。これが、中学受験ととても相性が良くて。
たとえば、塾で授業前に行われる確認テストの問題を印刷して、事前に取り組み、それを学校の自主学習として提出する。あるいは、塾の授業中にできなかった問題を印刷して、自主学習にする。塾と学校の勉強が自然につながって、本当にありがたいです。
「やらなければいけない勉強」が、「学校に出す自主学習」という形で一つにまとまる。娘にとっても、同じ勉強が二度手間にならず、達成感を感じやすいようです。身近な仕組みをうまく組み合わせるのも、働く親にできる工夫のひとつだと思っています。
「やりなさい」とは、言わない
私が、ひとつだけ決めていることがあります。それは——「やりなさい」と、命令形では言わないこと。
実は私自身、子どもの頃に親からそう言われるのが、あまり好きではありませんでした。だから娘には、命令形では言わないと決めています。
代わりに使うのは、「やろっか」という言葉。「いつやる?」と聞いて、娘の答えを待つ。スイッチが入るまでには、まだ時間がかかって、ダラダラしてしまうこともあります。それでも、ぐっとこらえて、どうすればうまくスイッチが入るかを考えながら、様子を見ています。
正直に言うと、待つのは親のほうが根気がいります。「早くやればいいのに」と思う気持ちをぐっとのみ込んで、本人がやる気になる瞬間を待つ。すぐにスイッチが入らなくても、責めない。自分で「やろう」と思って動けたときの達成感こそが、次の一歩につながると信じているからです。
口出しはしすぎない。でも、放っておきもしない
関わり方で難しいのは、このバランスです。口出しはしすぎない。でも、まったく言わないでいると、慌ててやって雑になり、結局なにも身についていない——それも、避けたい。
だから、詰め込みすぎて嫌になってしまわないように気をつけながら、見守る。「やりすぎ」でも「放置」でもない、ちょうどいい距離を、毎日さがしています。
最初は一緒に。今は、任せる
塾に通い始めた頃は、宿題を一緒にやっていました(塾を始めた頃のことは、塾スタートの記事に書きました)。でも、続けるうちに、しっかり身についてきたのが分かったんです。それで「もう、付きっきりじゃなくて大丈夫」と思えて、今は本人に任せています。
通い始めて4か月。量はけっこう多いけれど、娘も少しずつ、自分なりの流れをつかみつつあります。手を離していく——それも、親の大事な役割なのかもしれません。
「どっちに転んでも、必ず力になる」
受験について、私が以前から娘に伝えてきたことがあります。それは、「合格しても、しなくても、これに向かって頑張った経験は、どっちに転んでも必ずあなたの力になるよ」ということ。娘も、それに納得してくれています。
だからか、今のところ、親子で受験に不安を感じることはありません。「目の前の、やるべきことをやろう」。ただ、それだけで進んでいます。なぜ受験を決めたのかは、こちらの記事にも書いています。
受験する子を支える、親の関わり方チェックリスト
中学受験で「どう関わればいい?」と迷っている方へ。私が大切にしている関わり方を、チェックリストにまとめます。
- 「やりなさい」と命令しない……「やろっか」「いつやる?」と声をかけて、本人の答えを待ちます。
- 勉強の”流れ(仕組み)”を一緒に作る……いつ・何をやるかを決めると、自分から動きやすくなります。
- 答え合わせややり直しは本人に任せつつ、ときどき中身を確認する……自主性を育てながら、抜けがないかをそっと見守ります。
- 口出ししすぎず、でも放置もしない……「やりすぎ」でも「ほったらかし」でもない、ちょうどいい距離を探します。
- 「合否が全てじゃない」と伝える……頑張った経験は、どっちに転んでも必ず力になる。そう伝えると、親子で不安が和らぎます。
これから受験に向かう、親御さんへ
中学受験の親の関わり方に、正解はないのかもしれません。それでも私は、こう思っています。親が頑張りすぎないこと。命令ではなく、声をかけて待つこと。流れを作って、少しずつ自主性を育てること。そして、信じて、手を離していくこと。
子どもが自分の力で歩いていけるように、種をまいて、水をやり続ける。咲かせるのは、本人です。これまで娘にさせてきたいろんな経験も、その想いの延長にあります。同じように受験と向き合う親子の、何かのヒントになればうれしいです。


コメント