フルタイムで働いていると、ぶつかる悩みのひとつが「習い事の送迎」ではないでしょうか。私もずっと、そうでした。
仕事をしながらでも、娘にはいろんな経験をさせてあげたい。でも、毎週決まった時間に送り迎えをするのは、現実的に難しい——。そんな私がたどり着いた工夫と、これまで娘と一緒に楽しんできた”体験”の数々を、今日はまるごとご紹介します。
「働いているから、あれもこれもさせてあげられない」と感じている方の、ヒントになればうれしいです。
送迎が難しいなら「オンライン」を探してみた
まず私が始めたのは、送迎のいらない”オンラインの習い事”を探すことでした。
当時、月額で何講座でも受けられる「受け放題」のオンライン習い事サービスがあり、娘はそこで、習字・硬筆・図工(ものづくり)・お絵かき、さらには現役アナウンサーの先生による講座まで、いろんな分野を体験しました。
オンラインの良いところは、送迎がいらないだけでなく、横で私も一緒に聞けること。硬筆は、私も娘と並んで一緒に授業を受けていました。親子で同じことを学ぶ時間は、思いがけず楽しいものでした。
なかでも印象的だったのが、アナウンサーの先生の講座です。発声練習や音読、「どう読んだら、聞き手に伝わるか」を教えてもらえて、娘の”伝える力”が育っていくのを感じました。
受け放題のいいところは、いろんな分野を気軽に試せること。やってみて「合わないな」と思えば、次の講座へ。逆に夢中になれば、とことん続ける。送り迎えに追われずに、娘の「好き」を一緒に探せたのは、働く私にとって本当にありがたいことでした。
職業体験イベントで、ぐんと世界が広がった
地域で開かれた「職業体験」のイベントにも、よく参加しました。これが本当に、娘の世界を広げてくれたんです。
オンライン講座で学んだことが活きて、娘はイベントでアナウンサー体験に挑戦。実際に登壇して、司会を経験しました。
ほかにも、忘れられない体験がたくさんあります。
- 舞台俳優体験…簡単なセリフと動作を覚えて、剣を持って戦ったり、照明を当ててもらったり。「舞台に立つ」か「照明係」かを選べたのですが、娘は迷わず”舞台に立つ”ほうを選びました
- 美容師体験…マネキンの髪をカットしたり、染めたり、パーマ液をつけて巻いてみたり。とても楽しそうでした
- デザイナーさんとTシャツづくり…リボンやボタンを自分で選んで、世界に一つだけのオリジナルTシャツを完成させました
- 牧場でソーセージ作り・チーズ作り…食べ物が作られる工程を、自分の手で体験しました
「やってみたい」を選んで、実際に手や体を動かす。その一つひとつが、娘にとって大きな学びになっていると感じます。
とくに心に残っているのは、舞台俳優体験で娘が”舞台に立つ”ほうを選んだことです。人前に出るのが苦手だった私からすると、自分から前へ出ようとする娘の姿が、まぶしく見えました。オンラインのアナウンサー講座で学んだことが、こうして実際の場面で活きていく。学びと経験がつながっていく瞬間を、そばで見られたのは幸せでした。
季節の”手しごと”も、おうちで一緒に
特別なイベントだけでなく、家でのものづくりも大切にしてきました。
- 生け花体験や、プリザーブドフラワーづくり
- その年の干支の置物を、オリジナルで手作り
- 松ぼっくりを拾ってきて作る、クリスマスリース
身近な材料でも、工夫すればいろんなものが作れます。「自分の手で作る楽しさ」を知ってほしくて、季節ごとに親子で手を動かしてきました。
こうした体験は、決して高いお金をかけたものばかりではありません。松ぼっくりは公園で拾えますし、折り紙やリボンも手に入りやすいもの。「お金をかけること」より「一緒に楽しむこと」を、いつも大切にしてきました。シングルマザーのわが家でも、工夫しだいで、子どもの世界はいくらでも広げられると感じています。
今、娘がいちばん夢中になっているのは新体操です。何でもかんでも習わせる余裕があるわけではありません。だからこそ、本人が本気になれる”これ”を一緒に探して、ほかはお金をかけずに楽しめる経験を選んできました。種をまいた中から、娘が自分で見つけた”好き”——それが新体操だったのだと思います。
四季の行事を、大切にする
日本の四季の行事も、わが家がずっと大事にしてきたことです。
ひな祭りの前には、折り紙などでオリジナルのお内裏様とお雛様を手作り。これが毎年少しずつ増えていくのが、ささやかな楽しみです。子どもの日には、菖蒲湯に入って、菖蒲の葉を頭に巻いて遊びます。冬には、ゆず湯にも。
こうした昔ながらの行事は、季節を感じる心や、文化を知るきっかけになると思っています。
大きなお出かけができない日でも、家のなかで季節を感じられる。そんな小さな積み重ねが、娘の感性を少しずつ育ててくれている気がします。
神社巡りは、親子共通の楽しみ
神社巡りは、もともと私が大好きで、今では娘も大好きになりました。毎年、伊勢神宮へお参りに行きますし、お正月には氏神様へのご挨拶も欠かしません。
静かな境内を歩きながら、季節や自然を感じる時間は、親子にとって特別なひとときです。神社巡りの記録は、神社・パワースポットのカテゴリーにまとめています。
なぜ、こんなにいろんな経験を?
ここまで読んで、「なぜそこまで?」と思われたかもしれません。理由は、いつも同じです。
子どもは、知らないことには興味の持ちようがありません。だから私は、「世の中には、こんなことがあるんだよ」と、たくさんの扉を見せてあげたい。そのなかから、娘が「これが好き」「これをやってみたい」と思える何かに出会えたら——そう願ってきました。
親にできるのは、種をまいて、水をやり続けること。どんな花を咲かせるかは、本人次第です。この想いは、娘の中学受験を決めた理由にも、まっすぐつながっています。
働きながら、子どもの経験を増やすために大切にしたこと
最後に、フルタイムで働きながら実践してきたコツを、3つにまとめます。
① 送迎のいらない「オンライン」を活用する
習い事だけでなく、英語や通信教育も、オンラインなら家で続けられます。わが家でも、オンライン英会話や通信教育(タブレット学習)を取り入れています。特別な準備はいらず、思い立った日から始められるのが魅力です。お金をかけすぎず、送迎にも追われずに続けられるので、働く家庭にこそ向いていると感じます。
② 地域の「職業体験イベント」をこまめにチェックする
無料や少額で参加できるものも多く、調べてみると、意外とたくさん見つかります。市区町村の広報誌や、地域の施設の情報をのぞいてみてください。
③ 全部はやらない。お金より「一緒に楽しむ」を大切に
あれもこれもと欲張らず、本人が本気になれる”好き”に絞る。残りは、家でできる手しごとや、季節の行事で十分です。お金をかけることよりも、親子で「楽しいね」と思える時間を、いちばん大切にしてきました。
働きながらでも、子どもの世界は広げられる
フルタイムで働いていると、「あれもこれもしてあげられない」と、申し訳なく感じることがあるかもしれません。私もそうでした。
でも、オンラインを活用したり、イベントに参加したり、家で季節の手しごとを楽しんだり。工夫しだいで、子どもの世界は、しっかり広げてあげられます。完璧じゃなくて大丈夫。親子で一緒に「楽しい」と思える経験を、これからも少しずつ重ねていきたいです。


コメント